舞台「アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~」オーディション

週刊少年ジャンプで連載中の
役者漫画「アクタージュ act-age」内で描かれた、
舞台「銀河鉄道の夜」編を、岸田國士戯曲賞を受賞し、国内外で高く評価される
劇作家・演出家 松井周の手で、2022年に現実の舞台として上演することが決定いたしました。



そしてこの度、その舞台の主演・夜凪景役を選出するオーディションを開催いたします。

グランプリの方は、舞台公演へ主演として出演するだけでなく
(株)ホリプロインターナショナル専属契約となり国内のみならず
世界を目指す女優として活動していただきます!
ご応募お待ちしております。

応募要項
「アクタージュ act-age」とは?
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インタビュー
GUIDELINES
応募概要

舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」(2022年上演予定)

ヒロイン「夜凪景」役 オーディション

グランプリ
(株)ホリプロインターナショナルとの
専属契約


舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」(2022年上演予定)に

ヒロイン・夜凪景役として出演。
主催
ホリプロ/ホリプロインターナショナル
原作/企画協力
集英社
後援
ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
応募期間
2020年6月1日(月)00:00 ~
2020年7月10日(金)23:59
応募資格

2020年7月10日時点で満12歳~満17歳までの芸能活動に興味がある女性で
国籍問わず日本語での日常会話が可能(ネイティブレベル)の方。

☆英語or中国語での会話可能な方は歓迎いたします。

※未成年の方は、親権者の同意が必要です。

※レコード会社・芸能プロダクション・劇団等に未所属の方に限ります。

※応募時に「個人情報の取り扱い」の内容を確認し、同意された方に限ります。

※学生の場合は芸能活動が可能な方に限ります。

※全ての審査にご参加頂ける方に限ります。

※オーディションへの参加、選考にかかる費用はございません。

※リモート予選以降の審査会場までの交通費などの実費は各自でご負担ください。

※最終審査に伴う交通費、宿泊費が発生する場合は事務局が負担いたします。

※グランプリ決定後、すぐに東京で芸能活動が可能な方に限ります。

なお、応募資格に該当しないことが判明した場合には、応募が取り消される場合がございます。



※こちらのオーディションへのご応募は、Examのシステムを使用しております。 応募完了メールは

「@exam.work」より送信いたします。応募完了メールにて、応募状況の確認方法など記載されております。

必ず「@exam.work」の受信設定、受信完了メールのご確認をお願いします。

応募完了メールが届かない場合には、「support@exam.work」までお問い合わせください。

※選考結果等事務局からのご連絡は、 「@exam.work」 もしくは「act-age@horipro.co.jp」より送信予定です。

「@exam.work」 「@horipro.co.jp」の受信設定をお願いいたします。

お問い合わせ

オーディションに関してのお問い合わせは、メールにて「act-age@horipro.co.jp」までご連絡ください。

なお、応募状況、審査方法および審査状況に関するお問い合わせや、本オーディションに関係のないお問い合わせにはお答えできませんので、返信を見合わせていただく場合もございます。



応募完了メール未着、システムに関してのお問い合わせは「support@exam.work」までお問い合わせください。

※お問い合わせに関しましては、お返事にお時間を要する場合もございますので予めご了承ください。

オーディション
スケジュール

1次審査

WEBプロフィール書類審査

審査結果は、7月31日(金)までに、通過者にのみご連絡いたします。

合否に関するお問い合わせにはお答えできませんので、予めご了承ください。

※選考結果等事務局からのご連絡は、 「@exam.work」 もしくは「act-age@horipro.co.jp」より送信予定です。

予め「@exam.work」 「@horipro.co.jp」の受信設定をお願いいたします。

2次審査

ビデオ審査

※1次審査通過者にのみ事前にお伝えしたビデオ審査内容に沿って、ご自宅等にて撮影いただき
指定期日までに指定先へご送付いただく審査となります。

3次審査からは、2020年12月以降を予定

※2次審査通過者にのみ、詳細をお伝えさせていただきます。



※上記審査スケジュールは変更がある場合もございます。予めご了承ください。

応募する
「アクタージュ act-age」とは

2018年より週刊少年ジャンプで連載を開始。

主人公・夜凪景が役者として見いだされ、芝居に奮闘する様を描く役者漫画。

累計発行部数は300万部を超え、映画・演劇界からの評価も高い。

「銀河鉄道の夜」編とは

宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」を舞台上演する演出家と劇団員たち、そして主演を務める夜凪景との人間模様を描いた作中屈指の人気エピソード。

「アクタージュ act-age」

公式サイト
舞台「アクタージュ act-age 〜銀河鉄道の夜〜」
脚本/演出 松井周 氏
プロフィール
1972 年、東京都生まれ。1996 年に平田オリザ率いる劇団「青年団」に
俳優として入団。その後、作家・演出家としても活動を開始、2007 年に
劇団「サンプル」を旗揚げ、青年団から独立する。


2011 年『自慢の息子』で第 55 回岸田國士戯曲賞を受賞。
2011 年さいたまゴールド・シアター『聖地』(演出:蜷川幸雄)、
2014 年新 国立劇場『十九歳のジェイコブ』(演出:松本雄吉)、
2017 年ホリプロ『レイン マン』など外部活動でも注目される。


松井周が描く猥雑かつ神秘的な世界の断片を、俳優とスタッフが継ぎ目なく
奇妙に ドライブさせていく作風は、世代を超えて広く支持を得ている。



独特な世界観は New York Times で「最も注目すべき演出家」と紹介され、
戯曲は 英語・フランス語・イタリア語・韓国語で翻訳されている。



2016 年には「離陸」で 台湾に初上陸、2018 年に「自慢の息子」で
フェスティバル・ドートンヌ・パリに参加。
COMMENT
コメント

「アクタージュ act-age」原作

マツキタツヤ先生よりメッセージ
アクタージュという作品への拘りから応募されると、 却ってその方自身や舞台そのものの色んな可能性を狭めてしまいそうですので、
俳優として末長く活躍したいと考えてる方の一つの入り口のような作品になることを願ってます。

舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」脚本&演出

松井周氏よりメッセージ
舞台版の脚本・演出を担当する松井です。

『アクタージュ act-age』は俳優という「仕事」の話です。俳優はときに奇跡を起こします。でもそれは魔法によって起きるわけではありません。



『アクタージュ act-age』では「演劇ってこんなふうに魔法っぽく作られているのだろうな」というなんとなくのイメージではなく、俳優がどこからヒントをもらって、何を考えてそれを表現に落とし込むのか、といった点が丁寧に描かれています。登場人物たちが俳優という「仕事」を通して、自分の居場所を
求める姿を面白く描けたらと思っています。



演劇は集団創作です。人が集まることで創作は始まり、人と会うことから不思議と力が湧きます。作るということはどこまでも自由です。そこで大事なことは、
誇張することも卑下することもない「自分」です。

そんな「自分」が集団の中でどんなふうに変化していくか、そしてまた、他の誰かが変化していくことを楽しんでもらいたいです。今まで知らなかった
「自分」の居場所が思ってもみないところに見つかるという事が、演劇ではよくあります。



応募者の方には、このオーディションを通してそういう居場所を見つけてほしいし、自分そのままの魅力を発揮してもらいたいです。

僕は俳優もするのですが、舞台や人前でどう振る舞うかより、ふっと力が抜けた時の「隙」にこそ、その人の姿が見えてくるし、そこが面白いと
思っています。

自分に才能があるかはわからないけど、演じるのって面白いなと感じている方は、ぜひ挑戦してみて欲しいです。

舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」

ホリプロ公演事業部 プロデューサー 
梶山裕三よりメッセージ
以前に週刊少年ジャンプ掲載の人気漫画『DEATH NOTE』をミュージカル化させていただきました。

舞台化を発表したとき、原作ファンの皆様からたくさんのコメントを頂き、そのほとんどがネガティブなものでした。当時、漫画を原作にした舞台は
今ほど多くなかったので、その反応も想定はしていましたが、想像以上の反応に身が引き締まったのを覚えています。

我々は原作をリスペクトしながらも、「原作を舞台で再現する」のではなく、「観に来てくださったすべてのお客様を楽しませる舞台」を追求しました。



その結果、ミュージカル版デスノートには原作を知らない演劇ファンの皆様にも、普段劇場に足を運ぶことがない原作ファンの皆様にもご支持いただき、
5年間で3度の上演を重ね、海外でも上演される作品に成長しています。



今回は、現在連載中の人気漫画の舞台化なので、前回以上にプレッシャーを感じていますが、原作者のマツキ先生と、作・演出の松井周さんの舞台化に対するビジョンが一致しているので、素晴らしい舞台になると期待しています。

「夜凪景」という役は、ダイヤモンドの原石のような役です。これから女優を目指したいという方には、これ以上ない最高のデビューになるのでは
ないでしょうか。

松井周さんは、俳優の些細な表情や心情の変化を見逃さない眼力の持ち主です。オーディション応募者の隠れた魅力を見抜き、ダイヤモンドに磨き上げて
くれることでしょう。

『アクタージュ act-age』を読んで演技に興味が沸いている方全員にチャンスがあるオーディションですので、皆様のご応募お待ちしています。

ホリプロインターナショナル

取締役 矢田部行庸よりメッセージ
まずはこの度のコロナウィルスの中、日々戦っておられる医療従事者の皆様に心より感謝の意を申し上げますと共に、
コロナウィルスの終息を心より願っております。



今回のオーディション開催にあたり、現在世界中が直面しております状況を鑑みまして、開催自体を非常に悩みました。

しかしながら、自宅にて日々自粛をし閉塞感をもち生活をする中で、少しでも未来に希望を感じて頂きたい、そして我々エンターテインメント業界においてはここで文化や新たな才能を根絶やしにせず、その状況に応じて出来うる方策での開催をと思った次第です。

本オーディションは、オーディション参加者及びご家族の皆様が安心できるリモート環境のもとでの取り組みになります。

沢山のスターを夢みる皆さんのご応募をお待ちしております。



我々ホリプロインターナショナルは「世界に通用するスペシャリストの創出」を企業理念に、ホリプログループの国際事業の窓口として
2018 年6 月に設立され、海外進出を視野に入れた様々な分野のタレントが在籍しています。

今回、舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』ヒロイン「夜凪景」オーディションで全国に広く募集をする事に致しました。

日本国内そして世界に舞台・ミュージカル女優として本格的に挑戦出来うる女優の卵の発掘です。



舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』は『デスノート THE MUSICAL』や『ミュージカル「生きる」』など話題作を多く手がけるホリプロの公演事業部が制作を手掛け、2010 年『自慢の息子』で第55 回岸田國士戯曲賞を受賞し、現代社会をドライ、かつ強烈な美意識で立体化することで熱い支持を
集める劇作家・演出家・俳優の松井周氏が脚本と演出を務める本格的な舞台作品となります。

必ずグランプリ受賞者にとっての代表作となる事を確信しております。

世界で大成功をおさめた日本人女優はまだいません。

勿論そんな事務所もありません。我々と共に本気で国内外のトップを目指す逸材を探しています。

一緒に“アクターストーリー”を進みたいあなたのアクション、お待ちしております!

ホリプロ公演事業部

世界で注目されるエンターテインメントの話題作を次々に上演。 演劇やミュージカルの企画制作、公演の実施など、古典から新作まで多岐にわたる
エンターテインメントを提供しています。



1981年に榊原郁恵主演でスタートしたミュージカル「ピーターパン」の公演は毎夏の恒例となりました。

また、「身毒丸」、「奇跡の人」、「ムサシ」といったストレートプレイや、「ビリー・エリオット」「メリー・ポピンズ」「デスノートTHE MUSICAL」、「スリル・ミー」「ラブ・ネバー・ダイ」といったミュージカルのヒットを生み出し、日本における主要舞台制作会社の地位を確立してきました。



海外においても、「蜷川マクベス」、「ハムレット」、「海辺のカフカ」「ムサシ」などの蜷川幸雄作品のロンドンやニューヨーク公演を成功させ、
世界演劇の最高峰といわれる英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとの共同制作「リア王」など、国際的にも高い評価を得ています。

INTERVIEW
インタビュー
原作マツキタツヤ先生

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舞台脚本&演出松井周氏

オンライン対談
■現在の状況について
――コロナウィルスの猛威が収まらない中、今お二人はどういった状況ですか?
松井 今はちょうど脚本を書いている時期で、そう大変な事にはなっていません。ただこの状況がいつまで続くかわからない不安は共有していて、この先仕事がなくなってしまうかもしれないという怯えの中で過ごしていますね。

脚本を書く事でしかまともでいられない感じがあって、それに没頭しています。
マツキ 僕も基本的には一人の作業なので、いつも使っている喫茶店が使えない程度で済んでいます。
ただ週刊連載で書いていると、登場人物がマスクをしていないとか、始業式を迎えている事に違和感は出てきますね。

現実のほうが本来の形とズレていく中で、書いている物がファンタジー化してくるような感覚というか、そういう違和感が発生するレベルにまでなってきているなあという実感はあります。
松井 演劇業界も今まさに「演劇をこの先どうしていくべきか」という問題に直面しています。
劇場へ足を運んでもらう事ができないなら、今日こうしてオンラインで対談しているように、演劇もオンラインで何かできないかとか。

あるいは今後劇場が再開できたとしても、客席の形状なり入場の仕方なりを変えていくべきかとか。
僕自身はライブという空間が好きで、ずっとやって来ていますから、やっぱり「人が集まる」事を大事にしたい。じゃあどうすればうまく集まれるだろうかっていうやり方を、エンターテインメント業界や芸術の分野で模索していきたいです。
マツキ 僕の場合は、漫画という媒体なので「集まる」とは遠い所でやっていますが。
現代劇を書いていると、それこそ3.11の後で、突然の事故や理不尽が受け入れられやすくなったように元々感じてはいたんです。

主人公格のキャラクターが突然事故で死んじゃっても、読者がそれを受け入れてくれるような。
それと同じように今回のコロナ騒動を受けて、書く内容が変わっていくかもしれません。

元々『アクタージュ』で書きたいと思っていた事が、本当に今これを書くべきなんだろうか?と疑い始めてしまっている状況ではありますね。
■舞台『アクタージュ』について
――そんな状況の中、舞台『アクタージュ』が始動する事になりました。
最初に舞台化の話を聞いた時、マツキさんはどう思いましたか?
マツキ 基本的にメディアミックスって僕は怖いんですよ(笑)。というのも僕は自分の漫画すら読み返すのが苦手なんです。

自分の作品との向き合い方さえよくわかってない人間が、それを別の方に託すという事に対して、もちろん迷いはあったし、だったら最初から触れないほうが楽だよなって。

だけどプロットを読ませていただいて、その考えがだいぶ変わりました。
――どう変わったのでしょう?
マツキ 僕にできなかった事をこの舞台はやろうとしてくれていて、見てみたいなと素直に思えました。

松井さんの他の作品を拝見しても、決して悪い意味じゃなく、演出が愚直といいますか……変に飾ろうとしないんですよね。
役者さんに合わせて、誤魔化しのきかない、その分リスクも大きそうなやり方をされていて。

その最小限で見せようとする演出方針や、バランス感覚がとてもいいなと思ったんです。
松井 ありがとうございます。僕は『アクタージュ』を読んで、すごく演劇を知っている方が書いた作品だとまず感じました。

何となく外から見て「演劇ってこんなふうに魔法っぽく作られているんだろうな」という描かれ方では全くなくて、
俳優がどういうインプットをして、何を考え、それをどう表現に落とし込むのか、といった点がきちんと描かれている。
その後マツキさんと実際にお会いした時も、とても気を付けながら演技や人間について恐る恐る描写しているように感じて、すごく親しみを覚えたんです。
――恐る恐る描写している、とは具体的にどういう事でしょうか?
松井 漫画とは少し違うかもしれませんが、僕が舞台作品を作る場合には、例えばある俳優に殺人犯の役を振るとしますよね。

もちろん僕も俳優も人を殺した事がありませんから、じゃあ一体どういうアプローチがあるんだろう?と一緒にじっくり考えていく作業をします。
そうして殺人犯の役を稽古していると、すごく精神が削れてきたり、何か極端な考えを持つようになっていったりする部分もあって、
とにかく気を遣いながら役を作り上げていくんです。
それと同じように『アクタージュ』でも、ある人物が別の人物に対して、しっかり気を付けながら向き合い、少しずつ一緒に成長していく姿がとても感動的でした。
そういう「きちんと人に怯え、人を恐れながら書く」事を実践されているんだなと、マツキさんにお会いして感じましたね。
マツキ 今の「きちんと人を恐れる」という言い方はすごくわかります。恐れるに対して「きちんと」って付くあたりが、本当にそうなんだよなって。
僕なんかは時々、恐れすぎて暴力的にまでなってしまっている気もするんですが…。

散々考えたもん!って最後には殴っちゃうみたいな(笑)。
松井 考えすぎた反動で「もういいや」ってなってしまう(笑)。その感覚もよくわかりますね。
マツキ そもそも僕は今『アクタージュ』を連載していますが、芝居や役者という題材で漫画原作を書く事自体、
本当は避けたかったんですよ。
松井 えっ、そうなんですか?
マツキ 僕のデビュー作は映画監督を題材にした読切でしたが、それはジャンプの「ストキンPro」(※ネームのみで応募できる、
ストーリー作りに特化した新人賞)に応募するとき「職業部門」を選んだからでもあり、それまで映画業界にいたので身近だったのもあります。
役者さんや演出家さんは近しい存在ではあったけど、近いからこそ恥ずかしかったり怖かったりもしましたし。だから最初はもっと普通にジャンプっぽいというか、違うジャンルで書いてたんですけど…。
『アクタージュ』担当編集・村越 あんまり面白くなかったんですよね、それ(笑)。
マツキ いや最近読み返したら、まあまあ面白いのもありましたよ!
一同 (笑)
――そうしてスタートした『アクタージュ』を舞台化するにあたって、演出家として松井さんが考える本作の魅力は何でしょうか?
松井 読んでいて、演技したくなる漫画だと思うんです。僕は演技って、生活する事とそう離れていないというか、誰でも日常の中で
「今ちょっと嘘ついちゃったな」とか「今なんか演技したな」っていう瞬間があるように、生活と地続きに繋がっていると思っていて。
「自分は普段こういうふうに行動するな」とか、「こういう振る舞いをしちゃったけど、これってどうなんだろう」みたいな事を、
読みながらふと考えさせてくれるんです。だから『アクタージュ』を舞台に乗せる以上は、やっぱり見てくれる人に「演技したい」と思わせる作品にしたいですね。
マツキ 演技したいと思わせる舞台、というのはすごく良いですね。僕も『アクタージュ』を読んだ方が、演技してみたいと感じてくれたらとても嬉しいですし、それを舞台でも表現してもらえたら、ぜひ見てみたい。
そこは確かに、この作品の根っこの部分かもしれません。
――舞台『アクタージュ』では、原作の『銀河鉄道の夜』編が描かれます。
マツキさんが『銀河鉄道の夜』を題材に選ばれたのは、なぜでしょうか?
マツキ いくつか候補はあったんですよ、『ハムレット』とか。ただ痴情のもつれ話は、夜凪に演らせるにはまだ早いなと思って。

『銀河鉄道の夜』よりも、宮沢賢治という人の印象が強かったせいもあるかもしれない。小学生の時に『雨ニモマケズ』を暗記させられた事があって、あれも今読むと共感できますし。

宮沢賢治の「なんだかこの人は自分の中の煩悩に苛立っているな」みたいな部分に引っかかったのかもしれません。
松井 『銀河鉄道の夜』って、わかりづらい小説じゃないですか。原作に細かく書かれていない部分を、『アクタージュ』では俳優が脚本を演じる中で少しずつ掘り起こしていくのが、実にスリリングで面白い。
阿良也がジョバンニの役を掴むために夜凪の家へ行く話とか。
病気で寝ているジョバンニの母親の事なんかは小説にあまり書かれていませんけど、それを俳優がどう受け止めるのか。
そこがすごく新しくて、僕もそんなふうに考えた事なかったなというところにしっかり踏み込んでいるし、さらにそれはあくまで阿良也にとっての答えの見つけ方で、それが正解とも限らないという事までちゃんと書いてある。
『銀河鉄道の夜』をもう一回、味わい直している感じがします。
――松井さんが『銀河鉄道の夜』編で、特に印象的なシーンはどこでしょうか?
松井 夜凪の「僕達は少しだけ先に 巌さんと同じ景色を見てくるよ」という台詞は本当に痺れました。
『銀河鉄道の夜』でもあり、自分たちの今置かれている状況でもあって、現実と虚構が全て上手く重なっていて。
あとは夜凪が入ってきた事で、劇団「天球」の人たちがまざまざと変わっていくところです。
『アクタージュ』は夜凪景という人が、周りを少しずつ狂わせたり壊したりしながら繋がっていく話だと思っていて、『銀河鉄道の夜』編はそれが実に巧く表現されている。
だから舞台化するなら、ぜひこのシリーズをやってみたいと思ったんです。
マツキ いやもう恐縮です。実際は毎週〆切に追われてましたから、そこまで見通して書いていたわけではないんですけど(笑)。
松井 Show must go on. といいますか、開演してしまったら最後まで走るしかない、終わりを目指してみんなで行く。
あの感じを舞台でも伝えたいです。
マツキ そんなふうに読み込んでくださって光栄ですが、僕としては原作をそこまで気にしてほしくもないんですよ。
これが俺の理想の『銀河鉄道』だ!みたいな物が見たいわけではなくて、松井さんの『銀河鉄道』が見たい。

もっと言えば、もはや『アクタージュ』じゃなくてもいい。
一同 (笑)
マツキ 先ほどの「演技したいと思わせる舞台」という言葉もそうですが、言われてみて僕自身が確かにそういう気持ちだったかも…と
気付かされるような、自分の無自覚な部分を見つけてくださっている感覚があって。
そこを松井さんが演出するとどうなるんだろう、
という部分に僕はとても関心があるので、「原作の夜凪景はこうじゃない!」みたいな声に雁字搦めになってほしくはないんですよね。
松井 そう言っていただけるとほっとします。舞台版のみでの「こんなキャラクターがいたら面白そう」というのを妄想して、
書いてみたい気持ちも確かにありますね。
だけど一方で、やっぱり夜凪や阿良也たちをしっかり存在させるのを第一には考えています。
それは原作ファンへのサービス的な意味合いよりも、舞台の上で何かが起き、その何かに劇場の中を支配させるためです。
それには俳優同士がきちんと『アクタージュ』の世界を想像し、はっきりそこに存在していないと難しい。

『アクタージュ』のキャラクターは、みんながそれぞれいろんなアプローチで演劇に関わり、努力や苦労して何とかスキルを身に着けようとしています。それは生き方に繋がっていて、一人一人の生き方がそのまま舞台に表れてくると思うんです。

とても魅力的な人たちだし面白い世界なので、それをできる限り舞台上に存在させたいと思います。
マツキ 「みなさん夜凪景を待っててください」みたいな事ではないんですよね。

理想を頭の中に作って、答え合わせをしに来てほしいわけではない。
ああ『アクタージュ』ってこういう見方があったんだとか、松井さんはこういう見方をしたんだとか、もしかしたら僕はこう思っていたのかもしれないとか。
そういう非常に個人的なものを僕は期待しています。
■夜凪景役オーディションについて
――主演の夜凪景役はオーディションで選ばれる事が発表されました。
まずマツキさんにとって、夜凪景とはどういうキャラクターでしょうか?
マツキ こういう子がいたらとてもいいなっていう理想から生まれたキャラクターです。夜凪自身は人に見られたいと思っていないけど、電車の中や道ですれ違ったら、つい振り返ってしまうような存在。どこかにいそうで、いたらきっと見てしまう気がするんですよ。

「見られたい」という意識からスタートすると、こういう子はなかなか誕生しづらいんじゃないかと思います。
そんなの現実にはありえないでしょうけど、ありえないからこそ漫画にしているところはありますね。
松井 なるほど。僕はある人が舞台や人前でどう振る舞うかより、ふっと力が抜けた時に見える「隙」にこそ、その人が
どういう人かが見えてくると思います。
それはその人の良いところだったり、癖だったり、どちらの部分もあるのでしょうが。

『アクタージュ』が面白いのは、その隙すらもコントロールしてやろうという、役者の高い望みや欲望まで描写しているところですね。
マツキ 芝居をしていない素人が究極的な役者と信じている節が僕にもあって、つまり「人物を盗み見る」事は、芝居をしていない人間を見せ物にするという一つの究極的な芝居になると思っています。
そこを自分でコントロールするのが役者の理想…という想いが、
夜凪の原点です。
――夜凪役を、プロの役者から指名するのではなく、オーディションで募集する形をとったのはなぜでしょうか?
松井 まさに原作がそうであるように、何もないところから始まって、夜凪景という原石みたいな人が周りを巻き込んでいく感覚……
そこに僕らも巻き込まれたいと思いました。
オーディションもですし、その後の稽古でもそういう事が起こるだろうと思うんですが、この舞台『アクタージュ』という企画自体が、フィクションと現実を重ね合わせた演劇のように進んでいったら面白いなというのが、
僕にとって一番ワクワクする部分です。
マツキ そこに関しては、松井さんがどう演出するかという方針ですから、お任せしています。
夜凪くらいの歳の女の子をできる限り多く審査する方法として、ホリプログループさんがオーディションを開いてくださる事は、とても有効だしありがたいと思いますね。
普通にオーディションを開くより母数が増えるし、良い役者さんと出会える確率が増すと思うので。
――演技未経験者も歓迎との事ですが。
マツキ そこはどちらでも良いと思っています。芝居経験のある事が、メリットに働くのかデメリットなのかもわかりませんし。

かといって、未経験者のほうが良いというわけでもないんですけど。
松井 そうですね。先ほど「原石」という言葉を使いましたが、それは演劇未経験の方という意味ではありません。

マツキさんのおっしゃった「人物を盗み見る」じゃないですが、その人が気づいていない魅力を、経験者・未経験者にかかわらず盗み見たいなと思っています。
マツキ 夜凪役のオーディションだからといって、夜凪を目指してもらう必要はないのかなって。
松井 はい。こういう人が欲しいと想定している人物像は特にありません。その人独特な「この人じゃなければできない感じ」に、いかに僕らが魅せられるか――つい目で追ってしまうとか、声を聞きたくなるとか、こんな動きをしてもらいたいとか、誰かと合わせた時に
こんな反応するんだとか。
そういう具体的な人となりがわかった時に、そこから「この人にこんなふうに夜凪を演じてほしいな」という
アイデアが出てきたりするんです。
夜凪自身が自分の器を壊していく、今までの自分を越えていくタイプの人じゃないですか。
そういう伸びしろを大事にしたいですね。
マツキ 原作通りに演じてほしいとは、僕も全く思いません。オーディションを受ける方に関しても、松井さんに関してもそうですが、
今回たまたま『アクタージュ』という素材を使って何を表現してくださるのか。僕が見たいのはそこなので。
松井 でも「原作通りに夜凪を演じよう」みたいな人は、そもそもこのオーディションにあまり来ない気がしますよ。
マツキ そうですかね。
松井 だって『アクタージュ』自体に、「そういう事じゃないよ」というメッセージが明確に入っていますから。
自分のままでどうその役をうまく捉えるかという話が原作で丁寧に描かれているから、夜凪をやりたい誰々をやりたいではなく、もし自分にその役と似ている部分があるなら引き出してほしい…って応募してくれる人が多いと思います。
『アクタージュ』という作品自体が、オーディションの応募者を
ある程度選定している、基準を作っているように感じます。
――コロナ禍も未だ収まりきらない状況の中、オーディション方法についてはどう考えていますか?
マツキ 募集対象が12~17歳の、未成年の方々ですからね。ご本人やご両親も含めて、皆さん大変ご不安ではないかと思うんですよ。
ホリプロインターナショナル取締役・矢田部氏 はい。そこで今回のオーディションでは、2次選考をビデオ審査といたしました。
1次選考(書類審査)を通過した方には、テーマに従った映像を撮って送っていただき、それを審査させていただく形になります。
松井 オーディション以降についても検討中です。
この状況がいつまで続くかわかりませんが、もしワークショップや稽古に使える時間が限られるなら、ビデオに撮って練習してもらうとか、オンラインで質問に答えるとか。初めてのケースなので手探りで進めるしかありませんが、どういう形で何ができるのか考えています。

 またワークショップや本編の稽古と別に、「演技になじむための時間」も必要です。
生活と演技をシームレスに繋いで、それを表現として形にするには、数人で会話したり、その時にどう振る舞うかを細かに追わないと
わからない部分が、どうしても大きくて。それをリモートでどこまでやれるのか不安はありますし、どういう方法をとるかまとめるのに、ある程度時間はかかるでしょうね。
マツキ 僕は正直なところ、この舞台化やオーディションについて、今このタイミングで発表する事に不安もあります。

だけど今やらないと演劇という文化自体が衰退してしまう、なくなってしまうんじゃないかという松井さんの思いを聞き、保守的なままではいけないと感じたんです。
松井 そうですね。冒頭でも話したように、僕は人が集まる事を諦めたくないんです。人が集まるのは「何かをするために集まる」のではなく、「集まりたい」という単純な欲求が、人間にセットされているのではないか。
効率を求めているのではなくて、ある種の無駄なんですよ。集まって何かをやりだす――歌を歌いだす、踊りを踊りだす、神様にお祈りするといった行為が、他の動物にはない人間ならでは営みではないかと。
そういう場がいきなりなくなってしまうのは、人間にとって危機的な事じゃないでしょうか。
マツキ 僕もここ1~2年かけて、友人と映画を作っていたのですが、この状況下で延期せざるを得なくなりました。

だけど今のお話を聞いて、やっぱりどこかで仕掛けていくべきだよなと感じました。
松井 みんなの振る舞いが一つしかない今の状況に、僕は危機感を覚えていて。みんなと一緒じゃないと告発するぞみたいな方向に、
世の中が流れやすくなっている。
実際にはいろんな人間がいていろんな行動をする――恋をする、歌う人もいる、一人でいるのが好きな人もいる。演劇の中でも、喧嘩する人もいれば、酔っぱらう人もいます。演劇を見る事で、自分もいろんな振る舞いをしていいんだ、
一つじゃなくていいんだと感じてほしいですね。
そう思えたら少し人にやさしくなれたり、他人が自分と違う事をしていても許せるようになると思うんです。「いろんな振る舞いがあっていいんだよ」という事を、発信していきたいです。
――最後に、夜凪景役オーディションに応募される方へ、メッセージをお願いします。
松井 普段生活している中で、ここは自分の居場所じゃないなと感じる事ってあると思うんですよ。
その居場所が思ってもみないところに見つかるという事が、演劇ではよくあります。僕自身も演劇部に入った事で、演劇って嘘をついていいんだ、現実とは違う世界で遊ぶ事が他の誰かに面白がってもらえる「表現」になるんだと、気付く事ができました。

応募してくださる方には、そういう居場所をこのオーディションで見つけてほしいし、いつもとは違う場所で自分そのままの魅力を発揮してもらいたいです。
自信満々な人だけじゃなく、自分に才能があるかはわからないけど嘘をつく事が好きだなとか、フィクションの世界って面白いなと思っている方は、ぜひ試しに受けてみてください。
マツキ このオーディションが、役者人生の入口になってくれたらうれしいですね。そこから「その人=夜凪景」って代名詞のように
扱われ続けてしまうのではなく、この作品をきっかけに、より広い世界へ羽ばたいてほしいです。
舞台『アクタージュ』が、その人の役者人生の一本目として、末永く活躍していくにあたってのスタートを切るのにふさわしい作品になってくれたら光栄に思います。
――ありがとうございました。
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お問い合わせはメールにて、「act-age@horipro.co.jp」までご連絡ください。

なお、応募状況、審査方法および審査状況に関するお問い合わせや、本オーディションに関係のないお問合せにはお答えできませんので、返信を見合わせて頂く場合もございます。

また、お返事にお時間を要する場合もございますので予めご了承ください。

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